「哲学の庭」は宗教・哲学・法を代表する人がそれぞれ同心円上に配置されており、世界の異なった場所の人々が、より相手に近づくことが出来るようになるためには、プラス・マイナス(±1)の原点に返ることが必要という作者の考えが反映されています。また作品には民族や歴史、文化などは違っても西洋と東洋をつなぎ、人間社会の本質を考察し、人類の恒久平和の理想を追求した作者ワグナー・ナンドール(和久奈 南都留)の思いが込められています。この彫像群は平成21年(2009年)、日本とハンガリー外交関係 開設140年・国交回復50周年の記念事業の一環として中野区に寄贈されたものです。同様のものがハンガリーの首都ブダペストにも設置されています。
撮影に関して | 梅林区域の哲学の庭周辺での撮影は禁止です。なお、出版及び放送等を目的とする撮影の場合は事前連絡をし、許可を受けることが必要です。 |
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第一の輪・・・中心点に集まる完全な輪で、異なった文化を象徴する、思想を作り世界の大きな宗教の祖となった人物たちが配置されています。
第二の輪・・・文化や時代が違っても、同じように悟りの境地に達してそれぞれの社会で実践し成果を得た人物たちが配置されています。
第三の輪・・・法の輪で、異なった時代において各々が法をつくり、現存する法律の主流をつくった人物達が配置されています。
ワグナー・ナンドール(Wagner Nandor)は、ハンガリー出身の彫刻家です。 歴史の流れに巻き込まれたワグナー・ナンドールは、ハンガリー、スエーデン、日本にと移り住みました。 1969年に来日し、栃木県益子町にアトリエを建てました。生涯に亘って研究した「分析的美術史」の成果から見出した理論に基づいて、人々の幸せへの道 (TAO) を開く鍵を確かに次の世代に手渡す事を願いました。そのメッセージを彫刻で表現したのが「哲学の庭」です。 常にその国の真の利益と自分の周りの人々の幸せの為に全エネルギーを投じて仕事に没頭し、1997年11月永眠致しました。
哲学の庭付近での撮影は禁止しています。
また、周囲の芝生部も作品景観の一部となっていますので、芝生上での休憩などでの利用はご遠慮下さい。