第1回哲学堂公園フォトコンテスト 講評

第1回哲学堂公園フォトコンテスト 講評

審査委員長 熊谷 正

第1回目のフォトコンテストを審査するにあたり、約1年間の応募期間を経て、どのような写真が集まるのか、期待と不安がありましたが、哲学堂公園の四季の色々な場面を捉えた写真作品が多く集まり、多彩な視点で撮影されていることに感動いたしました。

6名の審査員が厳選な方法で、賞に相応しい写真作品を選び決定しました。
大賞は、山川 健一様の「何がイイかな??」
公園内にある売店でお菓子を買っている親子の写真。売店のおばさんと親子の会話が聞こえてくるようで、審査員の心を捕まえた全員一致の優秀賞です。

フォトアート賞は、富永 賢様の「迎春の聖人達」
黒い彫像とオレンジの作業服を着た職員たちの姿とのバランス良い配置の瞬間を捉えた写真で、公園の整備に従事されている方々への敬意の気持ちが感じられる素敵な写真です。

緑と文化の公園賞は、高島 賢様の「心の中」、田沼様の「苔」、平林 温人様の「夏の光に溢れる緑たち」の3作品には、まばゆい太陽の光が注ぐ木漏れ日の中で見つけた心地良い写真です。

とっておきの風景賞の一つ目は、吉田 廣正様の「秋雨に濡れて」
雨に濡れた石像に紅葉の落葉の彩りがポイントになっているしっとりとした秋の気配写真です。

とっておきの風景賞の2つ目は、伏屋 隆司様の「抱きつき猿」
公園の中を注意深く眺めて歩いていると、精霊が住んでいると言われる木々が色んな形に見えることを教えて頂いた写真です。

とっておきの風景賞の3つ目は、設楽 誠一様の「新緑の唯心庭」
超広角レンズで捉えた迫力ある庭石と、奥の中央には虫網を持った親子が写っていて、微笑ましい要素もあり素敵な写真です。

入選作品には、髙橋 純子様の「木漏れ日の小路」、大島 眞様の「六賢台の鬼瓦」、坪井 庄治様の「桜日和」、堀 悠吾様の「工事カンバン」、池田 稔幸様の「悟りの境地」、柳澤 康司様の「立ち向かう」、齊藤 悠生様の「祈りのかたち⓷」と、何度も足を運んで、被写体を探すことをされたのだろうと思われる作品が多く選ぶことができました。

応募テーマであった「あなたが想う哲学堂公園で一番魅力的な風景」を真摯に受け止めて探し歩いて頂いた写真愛好家の皆さんには、感謝と賛美を贈りたいと思います。